パーソナルファンディングとは?
個人の資金調達を目的としたクラウドファンディングです。
「資金を必要とする個人に対してその個人を支援したいと思う支援者が資金を提供するためのサービス」として、P1st(プレイヤーズファースト) が自らのサービスを指して「パーソナルファンディング」という用語を使っています。
パーソナルファンディングは、国内では2012年に始まりました。 スポーツの分野では「アスリートエール」(現在はサービス終了)がリリースされ、日本でもインターネットを利用した個人への直接支援の仕組みがスタートしました。 プロジェクト支援型のクラウドファンディングも多数登場しました。
その後、2017年から「P1st」がアスリート向けに月額課金サービスを開始しました。その後2023年にスポーツから分野・業界を問わない幅広い個人を対象に変更され、アスリートファンディングからパーソナルファンディングになりました。
海外では、Patreonが少額の月額をファンが支払う、パーソナルファンディングのサービスが定着しています。
そもそもクラウドファンディングとは?
クラウドファンディングとは、「群衆(クラウド)」と「資金調達(ファンディング)」を組み合わせた造語で、「インターネットを介して不特定多数の人々から少額ずつ資金を調達する」ことを指しています。(出典)
クラウドファンディングの種類は、大きく分けて以下になります。
- 購入型
- 寄付型
- 融資型
- 株式投資型
- ファンド型
- ふるさと納税型
主に資金調達の対象は何かを実現する「プロジェクト」の場合が多く、個人や企業そのものへ支払う形態の普及はこれから期待されています。
パーソナルファンディングはこの中で、「購入型クラウドファンディング」に該当します。
支援者は資金を募る側が用意した特典を購入する感覚で支援し、資金を得た場合は支援者の資金を自らの活動に使うことができます。
パーソナルファンディングとクラウドファンディングの違い
クラウドファンディングが、プロジェクトの資金調達であるのに対し、パーソナルファンディングは、個人への資金提供 であることが大きな違いです。
もう一つの違いとしては、クラウドファンディングでは、プロジェクトに対する一度だけの支払い、スポット課金がほとんどですが、P1st では、持続的な活動を支援することの重要性から 月額課金 を基本としています。 (スポットの課金の仕組みとしては、メッセージ付き投げ銭「コインパス」があります)
個人を支援するために適した仕組みが整っているのが、パーソナルファンディングの特徴といえます。
資金調達の手段として代表的なサービスとの比較として、 P1st 、クラウドファンディング、Youtubeとのサービス比較表にまとめました
クラウドファンディング市場の伸び
世界のクラウドファンディング市場は、2019年に6兆9千億円に達すると見られており、取引額の成長率は年間17.1%増(2019〜2020)で、2022年までに総額11兆円を越えると予想されています。
また、2017年度(2017年4月~2018年3月)の国内クラウドファンディング市場規模は、新しく生まれたプロジェクトの支援額を元に見ると、前年度と比べて127.5%増の1,700億円と推計されます。 (出典)
今後は個人・企業・団体を問わず、多様な支援対象に対して多様な資金提供の方法が生まれ、活用されていくと思われます。
クラウドファンディングは、新しい資金調達の方法として定着しつつあります。
パーソナルファンディングのメリットとデメリット
資金を募る側
メリット
課金管理や告知など資金調達に必要な作業が大きく、個人の力では難しかったものが、パーソナルファンディングによって広く資金を募れるようになったことはメリットといえます。
また、資金を得られた場合、資金を得るために働くことへの負担を軽減でき、本来の活動の時間を確保できるなど環境面のメリットもあります。
デメリット
パーソナルファンディングを利用しても、資金調達できない可能性があります。
パーソナルファンディングを始める前に、「資金を払ってまで応援してくれるファンはどれくらいいるのか?」「無理のない程度の特典を継続的に提供できるのか?」「それ以外に資金を集める方法はないか」といったことを事前に検討しておくことが重要です。
支援者
メリット
パーソナルファンディングでは、個人のプロフィールや資金調達の手段がサイト上に公開されています。 これらを見ることで、より現状や活動の様子などを知った上で、支援を検討することができます。
また、P1stでは、メッセージ付き投げ銭や月額スポンサーとのメッセージ機能が用意されているので、資金を募る側とのコミュニケーションが支援することで可能になるなど、支援者としての特典もメリットといえます。
デメリット
スポンサーになっても、予期せぬトラブルで特典が提供されないという可能性があります。
P1stでは、メッセージ機能による双方のコミュニケーションによる解決を前提としつつも、資金を募る側やスポンサーへの個別連絡など解決に向けたサポート体制を整えています。
パーソナルファンディング実施の流れ
ここでは、P1stでの資金を募る側(プレイヤー)と支援者それぞれの流れを簡単に説明します。
プレイヤーの場合
1. プレイヤーとしてのユーザーアカウントを登録
2. プロフィールページを作成
3. スポンサー募集を作成、完成後、公開して資金調達をスタート
4. SNSへの紹介などプロモーション活動を行い、スポンサー募集ページを拡散
5. 集まったお金を振込依頼(一定金額以上で振込可能)
支援者の場合
1. プレイヤー一覧ページやスポンサー募集ページなどサイト内の様々なページを閲覧
2. スポンサー募集の金額や特典内容などを確認
3. スポンサー募集ページ上で支援(決済)
4. 活動報告やメッセージなどで個人の進捗を随時確認
5. 特典が提供されたかどうかを確認
パーソナルファンディングの利用を検討している方にとっては、知っているプレイヤーが利用しているか、自分の分野のプレイヤーがいるか、スポンサーがついているかどうかなどをチェックしてみるといいかもしれません。
支援者にとっては、プレイヤーのプロフィール、スポンサー募集の特典、金額をしっかりと確認することが重要です。
また、出身地などの場所や出身校などでプレイヤー一覧から検索してみると、今まで知らなかったプレイヤーを見つけられるかもしれません。